スコッティ・シェフラー選手の2026年の稼ぎが約97億円と報じられています。この数字は大会の賞金だけではありません。PGAツアーの大会賞金に、年間成績に応じたボーナスを加えた金額です。
米国男子ツアーのシーズンはすでに終了していますが、米国女子や欧州の賞金レースはまだ進行中です。数字を並べる前に、何を足した金額なのか、同じ時点・同じ範囲を比べているのかを整理します。
約97億円の内訳は?大会賞金とボーナスの違い

結論から言うと、報道された約97億円は「2026年の大会賞金」と「別枠のボーナス」を合計し、円換算した概算です。選手が手元に残した金額や、スポンサー契約を含む全収入を示したものではありません。
PGAツアーの選手成績ページによると、シェフラー選手の2026年の大会獲得賞金は30,937,525ドル。出場20試合で3勝を記録しました。この「Official Money」は大会成績に基づく賞金で、年間ランキングのボーナスを含む総額とは別の数字です。
11月5日のゴルフのニュースの報道は、約3093万ドルの大会賞金に約3300万ドルのボーナスを加え、合計約6393万ドル、約97億4400万円と伝えています。円の金額は換算時の為替によって変わるため、異なる記事の円換算額だけを直接比較する場合は注意が必要です。
約3300万ドルのボーナスは何に対するもの?
ボーナスには、レギュラーシーズンのポイント首位に対する1000万ドルと、プレーオフ中のポイント順位に応じた2300万ドルがあります。前者についてはGolf Monthlyの報道が、シェフラー選手のレギュラーシーズン首位による賞金として伝えています。
後者は、PGAツアーの8月の説明で確認できます。プレーオフ最終戦の前に決まるポイント順位に基づくもので、同ツアーは大会ごとの賞金とは別枠だと説明しています。2300万ドルには繰り延べ分も含まれます。
似た「1000万ドル」でも、レギュラーシーズン首位へのボーナスと、最終戦ツアー選手権の優勝賞金は別のものです。後者は大会賞金として公式賞金の30,937,525ドルに含まれています。同じ1000万ドルを両方に加えると、総額を二重に数えてしまいます。
生涯の獲得賞金や手取りとはどう違う?
ゴルフダイジェスト・オンラインは、2026年の最終戦後にシェフラー選手がPGAツアーの生涯獲得賞金で歴代1位に立ったと報じています。これは複数年の大会賞金を積み上げた数字で、年間ボーナスは含まれません。「2026年の大会賞金+ボーナス」とは集計期間も対象も異なります。
また、今回の約97億円は報道上の賞金とボーナスの合計です。スポンサー契約などを含む全収入や、税金・経費を差し引いた手取りを確認できる数字ではありません。年収、資産、手取りを同じ意味で使わないことも大切です。
ほかのツアーと比べるときに確認したいこと

同じ11月5日の報道では、欧州を拠点とするDPワールドツアーで、当時賞金ランキング首位のエウヘニオ・チャカラ選手は約307万ドルと紹介されています。シェフラー選手の約3093万ドルと比べると約10倍ですが、ここでは両者ともボーナスを除いた大会賞金同士を比べています。
この比較は、シェフラー選手が20試合、チャカラ選手が28試合に出場した時点のものです。賞金体系や大会数が異なり、DPワールドツアーにはシーズン終盤の試合が残されていました。単純な金額の差だけで、選手の実力や今季の最終順位まで判断することはできません。
同じ報道では、米女子LPGAツアーの賞金ランキング首位としてネリー・コルダ選手も取り上げています。ただし、その時点では女子ツアーもシーズン途中でした。年間の確定額と途中経過を比べる場合、後の試合で順位も金額も変わる可能性があります。
比較の際は、①大会賞金のみかボーナス込みか、②何試合終了時点か、③どの通貨・為替レートか、という3点を見ると数字の意味が分かりやすくなります。特定の選手のトップの数字は、ツアーに出場する全選手の平均収入を示すものでもありません。
これから確認するならどこを見る?
シェフラー選手の大会賞金と試合ごとの成績は、PGAツアーの選手ページで確認できます。ボーナスはその大会賞金とは別の資料を参照し、対象期間を確認しましょう。女子ツアーの進行中の順位を知りたいときは、LPGAの公式賞金ランキングが確認先です。
国内開催の米女子ツアーを見たい場合は、TOTOジャパンクラシックの日程と放送予定も確認できます。 今回の約97億円は、2026年に報じられた大会賞金とボーナスを合わせた概算です。大会賞金だけを比較したいのか、ボーナスを含めた合計を知りたいのかを先に決めると、別々の記事で数字が違って見えても混同しにくくなります。本文は2026年11月5日の公開情報に基づきます。


