長谷川唯選手が2026年の女子バロンドールで11位に入り、日本人最高位と報じられました。これは独立した女子バロンドールでの記録を指します。澤穂希さんが2011年のFIFA女子年間最優秀選手賞を受賞したことや、宮間あやさんが2015年の同賞で3位だったこととは、比較する賞の範囲が違います。
「澤さんが世界一だったのに、なぜ11位が最高なの?」と感じた方へ、2026年10月28日朝に確認した公式発表と報道から、今回の結果と過去の表彰を整理します。受賞した年と授賞式の開催年にも違いがあります。
- 長谷川唯の11位は2026年女子バロンドールの最終順位
- 澤穂希と宮間あやの記録は旧FIFAバロンドール時代の女子表彰
- 今回の最高位を過去の日本人選手すべてとの比較に広げない
- 候補入り・最終順位・受賞の三つを分けて確認する
長谷川唯の11位はどの賞での日本人最高位なのか

2026年女子バロンドールの結果
マンチェスター・シティに所属する長谷川選手の最終順位は11位です。バロンドール公式の女子最終順位でも確認できます。日本人では松窪真心選手が22位、谷川萌々子選手が23位となりました。優勝者を決める大会の順位ではなく、その年の個人賞を選ぶ投票の結果です。
今回の女子受賞者はアレクシア・プテジャス選手でした。長谷川選手が11位に入ったことを、「バロンドールを受賞した」と表現するのは正確ではありません。候補に選ばれること、候補者の中で順位が付くこと、最優秀選手としてトロフィーを受け取ることは、それぞれ別の段階です。
2018年以降の女子賞と過去のFIFA表彰を分ける
現在の女子バロンドールは2018年からの賞です。UEFAの歴代受賞者一覧は、女子部門の最初の受賞者として2018年のアダ・ヘーゲルベルグ選手を掲載しています。2011年や2015年の女子表彰を、そのままこの一覧の順位と並べることはできません。
報道で使われる「日本人最高位」は、この独立した女子賞の記録として読む必要があります。サッカーキングは旧FIFAバロンドール時代の澤さんの受賞と宮間さんの3位を併記しています。「日本の女子選手が世界的な個人賞で初めて11位以内に入った」という意味ではありません。
澤穂希・宮間あや・長谷川唯の記録を比較
| 選手 | 対象年 | 女子の賞と結果 |
|---|---|---|
| 澤穂希 | 2011年 | FIFA女子年間最優秀選手賞を受賞 |
| 宮間あや | 2015年 | FIFA女子年間最優秀選手賞で3位 |
| 長谷川唯 | 2026年 | 女子バロンドールで11位 |
表の上二つは、FIFAバロンドール時代の式典で行われた女子の表彰です。当時の男子賞の名称と女子賞の名称まで同じだったわけではありません。資料を探すときは、式典名だけでなく「FIFA女子年間最優秀選手賞」という部門名も確認すると整理しやすくなります。
JFAによる澤穂希選手の受賞報告は、対象が2011年の賞で、授賞式は2012年1月9日に行われたことを伝えています。宮間さんが出席した2015年の賞の式典も、開催日は2016年1月11日でした。記事の掲載年だけを見て、2011年の記録を2012年の賞へ置き換えないようにしましょう。
長谷川唯の順位を読む前に知りたい選考と確認先

ファンの人気投票と同じではない
2026年のバロンドール公式規則では、女子賞はFIFAランキング上位50か国を対象に各国1人の専門記者が投票する仕組みです。SNSのいいねや、応援する人が自由に投じる票だけで決まる賞ではありません。
各審査員は30人の候補から10人を順位付きで選び、合計点で受賞者を決めます。選考基準は、個人のパフォーマンス、チームとしての成績と獲得タイトル、品格とフェアプレーの順です。ゴール数一つだけで自動的に順位が決まる採点表としては読めません。
そのため、最終11位という結果だけから「どの能力が足りなかった」「誰が何点を入れなかった」とまでは分かりません。個別の投票や得点の内訳を確認せず、順位の理由を特定の記者や国への批判に結び付けることは避けたいところです。
発表日と評価されたプレーの期間も違う
公式が示した2026年賞の評価期間は2025年8月3日から2026年7月19日です。授賞式直前の一試合だけを評価した順位でも、2026年1月から12月までの全成績を集計した順位でもありません。最近見た好プレーと順位の印象が違うときは、まず対象期間を確かめると理解が進みます。
授賞式はロンドンで現地10月26日に開催されました。一方、日本の記事では時差により27日付で結果が伝えられています。公式ページの日付と日本の報道日が違っていても、それだけで別年度の結果や新たな順位発表と判断する必要はありません。
長谷川唯の11位を確認するなら賞名と対象年を見る
順位を確認する際は、まず公式の2026年女子ランキングで選手名を探し、次に歴代の記録をどの女子賞の範囲で比べているかを見ます。旧FIFA表彰は当時のJFA資料、今回の制度は現在の公式規則というように、調べる疑問に合わせて資料を使い分けると混同を防げます。
長谷川選手の11位は今回の女子バロンドールでの成果です。澤さんの最優秀選手賞、宮間さんの3位という過去の記録も残ります。それぞれがどの賞で得た結果なのかを押さえれば、「日本人最高位」という見出しと過去の快挙を矛盾なく理解できます。
順位と旧賞の区別はサッカーキングの2026年女子バロンドール結果報道、過去の式典と部門名はJFAの2015年賞の式典報告も参照しています。


