EFLカップのPK戦で、退場者が出ていない側も人数を減らすのは、両チームの参加資格を持つ選手数をそろえる決まりがあるためです。相手にもレッドカードが出た、という意味ではありません。
現地時間2026年10月27日のフリートウッド対アーセナルは、90分を1対1で終え、PK戦はフリートウッドが5対3で勝ちました。アーセナルが退場者を出して10人になったこの試合を例に、試合中の人数差とPK戦の人数調整、結果表示の読み方を解説します。
- 試合の1対1とPK戦の5対3は別々の結果
- 試合中の10人対11人とPK戦の人数合わせは別の手続き
- 人数調整で外れる選手は退場処分を受けたわけではない
- 最初の5人だけでなく参加可能な選手全体を同数にする
アーセナル戦の結果と退場後の人数

1対1なのに5対3で敗退した理由
アーセナル公式は、EFLカップ(カラバオカップ)4回戦で、90分間の試合が1対1、その後のPK戦がアーセナル側から見て3対5だったと伝えています。フリートウッドが準々決勝へ進み、アーセナルは敗退しました。
速報の「1-1(PK5-3)」という表示は、通常のプレーで6対4になったことを意味しません。1対1は試合中の得点、5対3は勝ち上がるチームを決めるPK戦の結果です。PKの成功数を試合の得点へ足して読むと、実際の経過と食い違ってしまいます。
また、PKの数字を読むときは、どちらのチームが先に書かれているかも確認しましょう。フリートウッドが先なら5対3、アーセナルが先なら3対5です。数字の並びが逆でも、同じ結果を表している場合があります。結果はアーセナル公式の試合後会見記事で確認できます。
試合中は退場した側だけ人数が減る
この試合ではアーセナルのマックス・ダウマンが退場し、チームは10人でプレーしました。BBCの試合報道は、退場後もアーセナルが得点を狙い、最終的にPK戦へ進んだ経過を伝えています。
通常のプレーが続いている間は、退場した側が少ない人数で戦います。相手にも一人減らすよう求めるわけではありません。ここでは11人対10人という人数差が残ったまま、試合を続けることになります。
一方、試合が終わってPK戦へ移ると、確認するのは「PK戦に参加できる選手が両チームで何人いるか」です。同じ一人の退場をきっかけにした話でも、試合中のプレー人数と、PK戦の参加者を決める手続きでは扱いが変わります。
勝敗の確認と退場判定の評価は分ける
今回の人数調整を理解するために、退場判定が妥当だったかまで結論を出す必要はありません。試合を10人で終えた事実と、その状態からPK戦へ進む際の規則を確認すれば、相手側が人数を合わせる理由は説明できます。
試合後会見でアルテタ監督は、退場場面をまだ見直していないと述べています。報道やSNSで判定について意見が分かれていても、それを選手や監督の人格評価へ広げず、試合記録と競技規則を分けて読むことが大切です。
PK戦では参加人数を同数にそろえる

人数が多い側が参加者を減らす
FAが公開する2026-27競技規則第10条には、試合終了時やPK戦の前・途中で一方の人数が多い場合、そのチームは相手と同じ人数になるよう減らすことが定められています。除外する選手の氏名と背番号を主審へ知らせる手続きも必要です。
今回のように一方が10人、もう一方が11人で試合を終えた場合、PK戦では11人側が一人を除外して、参加人数を10人ずつに合わせます。10人側へ選手を補充して11人へ戻す制度ではありません。
- 試合中:一方に退場者が出れば、11人対10人のままプレーを続ける
- PK戦へ移る時:11人側が一人を除外し、参加者を10人対10人にする
- 退場した選手:PK戦へ戻って参加することはできない
人数を合わせるために外れた選手と、レッドカードで退場した選手は別の扱いです。前者はPK戦の参加者をそろえる手続きであり、その選手に反則や退場処分があったことを示しません。規則の原文はFA公式の競技規則第10条で確認できます。
最初に蹴る5人だけではない
PK戦は基本的に双方が5本ずつ蹴りますが、人数調整の対象は最初の5人だけではありません。同点が続けば6人目以降へ進むため、参加資格のある選手全体をそろえます。
同じ選手が2回目を蹴るには、そのチームの参加可能な選手が全員、一度ずつ蹴り終えている必要があります。10人側と11人側をそのままにすると、全員が一巡するまでの人数が違います。この仕組みを一緒に見ると、5本で終わる可能性があっても事前に人数を合わせる理由を理解しやすくなります。
例えば10人ずつで長く決着がつかないPK戦を考えると、各チームの10人が一度ずつ蹴った後に、同じ選手の2回目へ進めます。これは規則を理解するための例で、今回のフリートウッド戦が10人目まで続いたという意味ではありません。
EFLカップのPK戦を見る確認順
映像や速報を見る際は、まず試合終了時のスコアを確認し、次に退場者とPK戦の参加人数、最後にキックの成功数を追うと整理できます。退場表示、参加者の除外、PK失敗はそれぞれ違う出来事です。
延長戦を行うかどうかと、PK戦に参加する人数も別の論点です。今回の公式記録は90分で1対1となった後のPK戦ですが、それだけを根拠にすべての大会やラウンドが同じ方式だとは判断しません。延長戦と追加時間の基本は、ワールドカップの延長戦ルールとPK戦の整理でも確認できます。
アーセナル戦で押さえたい答えは、相手にも退場処分が出たからではなく、PK戦の参加人数を同数にする規則があるから、ということです。1対1とPK5対3を分け、試合中とPK戦で人数の扱いが切り替わる点を見ると、試合結果を正確に読み取れます。
2026年10月29日時点のクラブ公式発表、報道、2026-27競技規則をもとに作成しました。本文の画像は説明用のAI生成イメージです。


